奈良県プラスチック成型協同組合の
活動指針
メッセージ
奈良県プラスチック成型協同組合は、昭和35年(1960年)12月に、18社からなる諸先輩方々による旗揚げから始まりました。令和元年(2019年)には、60周年の節目を無事に迎えることができました。ひとえに永きにわたり温かいご指導とご支援を賜りました関連業界の方々および関係官公庁の皆さま方のお蔭であり、厚くお礼申しあげます。
中小企業者がお互いに力をあわせて生き抜くため、当組合創立時の諸先輩方々は、協同組織の必要性を痛感しておられました。そのような想いが、プラスチック成型に携わる中小企業者の結集の実現につながり、現在に至っています。
ウィズコロナの時代にあって、プラスチック成型業界においても時代に即した価値観の転換や変革が求められています。当組合では青年部を中心とした若きリーダーと経営者の行動が、先の時代を担っています。
事業の承継を成し遂げながら事業活動をさらに継続していくためには、IoTなどを活用して新たなイノベーションに対応できる人材の育成や確保が身近な課題となってきます。今、世界的に環境問題への取り組みがクローズアップされています。産業全体が環境重視型に移行した脱炭素社会を目指しており、今後は石油由来の樹脂の割合が減少してバイオプラスチック関連が増えていきます。
奈良県プラスチック成型協同組合では、組合員が取り組むべきプラスチック循環戦略や職場の環境改善を後押していきます。また、技能実習生などの外国人材の活用を促進し、若年従業員の確保と成形技術力の継承・高度化を、今後とも進めてまいります。コロナ禍というニューノーマルな時代の変革期の今こそ、自らの足元を堅めながら、独創性あふれる発想をもって様々な困難を乗り越え、次なる時代へ勇気ある挑戦をしてまいります。
■令和6年度事業計画
力を合せて、実りある回復を!
度重なるコロナウィルス感染症の変異株の蔓延が、未だ終息しきれない状況が続いています。
不安定な世界経済の状況にあって円安状態も長引き、人件費や物価も高騰し単価をアップしても受注量減少により経営が圧迫されています。
プラスチック成形業界を取り巻く環境も、未だに厳しい状況が続いています。
業績を改善し前向きな賃上げを進めていくためには、賃上げ原資の確保が必須です。
製品への労務費を含む価格転嫁を社会全体で新たな商習慣としていく必要があります。
事業の承継を成し遂げながら事業活動をさらに継続して発展させていくためには、組合員の自己変革による付加価値の拡大とイノベーションに対応できる人材の育成や確保を推進していく必要もあります。
世界的に環境問題への取り組みが進む中、産業界全体が環境重視型に移行した資源循環型社会になっています。それに応えていくためには、SDGs(国連が定めた持続可能な17の開発目標)を指標とした環境対策とバイオプラスチックによるプラスチック循環戦略をさらに推し進めて企業価値を向上していかなければなりません。
令和6年度、組合は、様々な困難を乗り越えて実りある回復を果たすために、各組合員に寄り添い互いに力を合せながら以下の取り組みを進めてまいります。
(1) 技能実習生等の外国人材を活用した若年従業員の確保と離職の低減を支援
(2) 組合員が取り組むべきプラスチック循環戦略や魅力ある職場づくりを後押し
(3) 働き方改革の理念に沿った労働コンプライアンス経営の実践を支援
(4) 賛助会員等による事業紹介・技術紹介・商品展示を開催
(5) 組合員の成形技術力の承継と高度化を支援
(6) 組合員の技能向上と職業能力開発に必要な技能講習会を開催
(7) 組合青年部による研鑽と情報交換を支援
(8) 若きリーダーや経営者による事業承継を支援
私たち組合員は、直面する様々な困難に勇気をもって日々挑戦しながら、実りある回復に向けて必死になって業務に邁進しています。
令和6年度は「努力すれば実りある年」となるよう、しっかりと前を向いて進んでまいりたい。
組合では、組合員における若い外国人材の活用に加えて働き方改革を後押ししながら、社内でキャリアアップのできるような組合員の魅力のある職場づくりについても後押ししていきたいと考えています。
組合員の皆さまもさらに力を合せて、勇気をもって挑戦し勝ち超えていっていただけることを期待しています。
国や県等の関係機関と連携を図りながら、総務部、情報部、監理部、事業部、技術部、財務部、青年部で所管の通年業務を鋭意推進していきます。
各事業を遂行していくためには、組合員と賛助会員のご理解とご賛同が不可欠です。
皆さまのなお一層のご協力とご指導を賜りますようお願い申しあげます。